イチローの引退試合となった、2019年3月21日(木)のシアトル・マリナーズVSオークランド・アスレチックスのMLB公式戦を見てきました。
※試合を見逃してしまった方は、ダゾーンで30日間延長されている見逃し配信でどうぞ。
>>ダゾーン公式サイト
(画面中段で日付を3/21に合わせるとイチローの引退試合が見つかります)
私がイチローを最後に見たのは、おそらく1996年の日米野球にまで遡ります。
2002年の日米野球や、2012年のシアトル・マリナーズのMLB開幕戦を見ていなかったのは、今となっては後悔・・・
イチローが引退することは、事前にはアナウンスされていませんでしたが、シアトル・マリナーズが2019年に開幕戦を日本で開催、さらにイチローが出場するかも、となった時点で「少なくとも日本で現役のイチローを見ることができるのは最後」だと思い、日本での最終戦の2試合目のチケットを取りました。
ここ数年のイチローは、ライトから守備位置をレフトに変えていたので「守っているイチローを近くでじっくり見たい!」と考え、3塁側の外野よりの内野席のチケットを取ったのですが・・・・
まさかライトでイチローがスタメン出場するとは・・・
イチローからかなり遠い席からの観戦となってしまいました(; ・`д・´)
それでも、イチローの引退試合を最後の予定には無かったはずのグラウンド一周まで見届けることができて本当によかったです!
個人的な日記として、後は見たかったけどイチローの引退試合を見に行けなかった方のために、現場の生の雰囲気を写真と一緒にこの記事に記録しておきます。
目次
イチローの引退試合開始前
試合の開始時間は18時30分、開場時間は16時30分でした。
計画では、開始前に東京ドームシティにあるMLBカフェで、きっと流してくれているはずの、過去のイチローの名試合を眺めながら時間を過ごし、16時30分の開場から入場してイチローのバッティング練習をじっくり見るつもりでした。
ちなみにMLBカフェはここにあります。
ですが、水道橋駅に着いたのが、14時過ぎということもあり、既にMLBカフェには行列が・・・・
MLBカフェはあきらめ、グッズを購入しにいくことにしました。
イチロー引退試合グッズ
グッズは「開幕戦記念グッズ」と「イチローグッズ」に分かれています。
イチローのネーム&ナンバーTシャツがほしいなぁと、グッズ売り場に行くと既にこちらも長蛇の列。
30分ほど並んでグッズ売り場にたどりつたいのですが・・・
イチローグッズは完売していました(; ・`д・´)
一応、イチローの名前入りのステッカーはありましたが、ステッカーはいらないなぁ・・・
あったのは、「開幕戦記念グッズ」の試合のロゴ入りのパーカーや、今回の来日チームとは無関係ニューヨークヤンキースのキャップ、あとはお土産用のチョコレートぐらい。
並んでいる途中に、完売情報とかはアナウンスしてくれてもよかったんじゃないかなぁ、と思いました。
とりあえず、何も買わないのも嫌だったので、公式プログラムを購入。
もしも引退が事前にアナウンスされていたら、「イチロー引退記念Tシャツ」とか、「引退記念キャップ」とか、グッズにラインナップされていたのでしょうか。
イチローのバッティング練習
MLBカフェ、グッズ購入についてはあまり思い通りにいきませんでしたが、イチローの最後の公式戦前のバッティング練習は見ることができました!
16時半に東京ドームに入ると、最初イチローはライトで守備練習をしていました。
その後、バッティング練習の2グループ目としてイチローのバッティング練習がスタート。
5スイング位を4,5セット行っていました。
ネット記事や雑誌などで知っていましたが、バッティング練習でのイチローはキレイに柵越えを打っていきます。
MLB公式にはこんなツイートが。
Who's ready for more baseball? #MLB開幕戦 pic.twitter.com/zdSsGZliXR
— MLB (@MLB) 2019年3月21日
先に入場しているほとんどの人が、イチローのバッティング練習を見るためにバックネット裏に集合。
私はイチローの打撃を真横から見ることができる、3塁側ベンチ上あたりから練習を見学しましたが、スイングの美しさに終始目を奪われました。
バッティング練習後は、客席の近くにイチローが!
また、その後のストレッチはレフトあたりで行っていたので、座席の近くで見ることができました。
やっぱりイチローは、所作が美しいです。
それにオーラがスーパースターそのものでした。
ついでに、菊池雄星も近くで見ることができました。
イチロー引退試合の試合中
ケン・グリフィー・ジュニアの始球式などが催されます。
試合前のメンバー紹介でイチローが呼ばれたときの様子がマリナーズの公式ツイートに。
🤳🤳🤳🤳🤳 for the 🐐. pic.twitter.com/tp5xHeVOo1
— Seattle Mariners (@Mariners) 2019年3月21日
そしてその後のエキサイトシート向けのサインをしている様子がこちら。
Yeah, Ichiro's pretty popular. #MLB開幕戦 pic.twitter.com/dMRxeLxkdq
— MLB (@MLB) 2019年3月21日
イチロー引退試合 1回
てっきりシアトル・マリナーズの主催試合と思いきや、オークランド・アスレチックスが主催、ホームゲーム扱いなので、1回表はマリナーズの攻撃。
2番のハニガーにヒット、3番のブルースに打順が回るとブーイング??のような声が後ろから聞こえてきます。
これはブルースへのブーイングではなく、声援だったようです。
よく聞くと、
ブルゥーーーーーーーーーーーーーース!
と、ブルゥーーーーーを長く伸ばしてブーイング風の声援になっていました。
これすごくメジャーっぽい応援で、私が知っている中では、かつて野茂英雄とドジャースでチームメイトのラウル・モンデシーにも「ラウーーーーーー!」というブーイング風の応援がありました。
他にもモイゼス・アルーとか、マイク・ムッシーナとか、ブーイング風の応援が定番の選手がいました。
そういえば、ブルースはメッツとのロビンソン・カノとディアスを含む大型トレードで移籍してきた選手ですよね。
でもこの回はそのブルース含め後続が打てずそのまま終了。
次の1回裏はマリナーズの守備なので、イチローが守備につきます。
うーん・・・・3塁側席からは、ライトのイチロー、めちゃ遠いですね。
菊池雄星のメジャー初先発でもありましたが、1回表はちょっと球数多いかな・・・と思いましたが3者凡退に。
しかも、3番バッターはライトフライでイチローにしっかりと守備機会を提供。
菊池雄星の初先発は上場の滑り出しではないでしょうか。
イチロー引退試合 2回
2回表マリナーズの攻撃は5番ドミンゴ・サンタナから。
9番のイチローに打順が回るかどうか・・・と思いきや、7番ベッカムがヒット、8番ヒーリーがホームランで、あれよあれよとイチローに打順が回ります。
打順が回る前に、ネクストバッターズサークルにイチローが登場した時点で、東京ドームには歓声がありましたが、やはり打席に入ると盛り上がります!
イチローの引退試合での1打席目、遠目ですがあの打席での動作が見られて感激です!
「ヒットを打ってほしい」という想いで東京ドームが一つになります・・・
が、残念ながら3塁へのファウルフライに終わります。
そして2回裏のマリナーズの守備。
この頃ちょうどニュースで「イチローが第一線を退く意向」との報道があり、ドーム内がざわついたと後からみたニュースでは言われています。
でも、実際にドームにいた私はこの時はまったくそのことに気づいていませんでした。
言われてみれば、確かに2回頃に不思議なタイミングで球場がざわついた場面があったのですが、てっきり守っているマリナーズの内野のシフトが少し極端で、サードとショートの守備位置に誰もいないことにざわついているのだと思っていました。
ドームにいた私の感覚では、「イチローが第一線を退く意向」のニュースは皆が一斉に知ったというよりも、徐々に徐々に球場全体に知れ渡っていった、という感じです。
イチロー引退試合 3回
3回表もマリナーズはハニガーがホームランを打って、スコアを3-0にしました。
他のバッターもヒット、デットボールがあったので打順は6番まで回り、4回にイチローの打席が回ってくることが確定しました。
3回裏、雄星は点は取られませんでしたが、球数は20球ほど。
あまり長いイニングは投げられなそうな印象です。
イチロー引退試合 4回
4回表マリナーズの攻撃。
ネクストバッターズサークルでのイチロー。
前のバッターが凡退、ランナー無しでイチローの打順に。
私はまだ知らないタイミングでしたが、イチローが第一線を退くことを知っている人がいたこと、前日の第1戦では2打席目が最後の打席だったので、皆がこの打席でイチローは見納めだと思ったのでしょう。
チャンスでも無いのに、東京ドームはスタンディングオベーション。
マリナーズのツィートを見ると、その時の様子がよくわかると思います。
Bigger than baseball. pic.twitter.com/ULRhxxIIAk
— Seattle Mariners (@Mariners) 2019年3月21日
イチローコールが球場全体を包みます。
しかし、この打席も2塁ゴロでイチローは凡退。
最後にヒットが見たかった・・・、でもイチローを見ることができてよかった、という雰囲気が東京ドームを包む中、イチローはライトに守備位置へ。
これで見納めかぁ・・・・
と、イチローの交代を予期していましたが、そのまま交代せずに4回裏がスタート。
確か、このとき東京ドームからはイチローが交代しなかったことに拍手が起こったと思います。
4回裏の守備では、またもラストバッターの打球がライトに。
イチローが守ると東京ドームがものすごく盛り上がります。
雄星、球数は増えてますが良い仕事しています。
イチロー引退試合 5回
5回表はマリナーズは1番からでしたが、あっさり3者凡退。
5回裏。
イチローが守備で登場すると東京ドームは大歓声。
この頃になると、皆の関心は一体イチローはどのタイミングで交代するのかに集まっていました。
イチローの一挙手一動を見逃すまいという空気です。
そして、この頃ちょうど私もネットニュースで「イチローが第一線を退く意向」を知りました。
正直驚きました。
イチローが、事前に引退をアナウンスすることは無いと思っていたからです。
なんとなく、イチローは50歳まで現役を目指し続けるのだろうと思っていました。
一旦契約が無くなっても、どこかの球団から声がかかるまで練習を続けるのではないかと。
後から振り返って「あの試合がイチローの最後の試合だった」と、言うことになるかもしれない、というのがこの2019年3月21日の試合を見たかった理由でした。
本当にこの頃から、東京ドーム全体は完全に「ありがとうイチロー」モードでした。
そんな雰囲気の東京ドームですが、雄星がここで打たれ始めます。
マウンドにコーチが何度か集まり、そのまま雄星は交代に。
ただ、雄星は5回は先頭から2打者連続でライトへのヒットを打たれて、イチローの守備機会を演出。
雄星はピッチングの内容もそうですが、イチローの守備機会を作るという意味でもいい仕事をしたと思います。
ピッチャー交代などで試合が止まる間、イチローは外野手で集まって談笑。
自分が引退する試合に何を話していたか気になりますね。
この後に雄星の後に出てきた、エリアスのエラーで1点失いますが、なんとか抑えて5回が終了します。
イチロー引退試合 6回
6回は点も動かず、試合そのものは見どころはほとんどありませんでした。
6回裏、イチローがそろそろ交代するんじゃないかとヒヤヒヤしていましたが登場!
(黒のハイソックスの選手がイチローです)
6回裏はイチローの登場シーンが一番の盛り上がりでした。
イチローが引退試合の終盤、第3打席を迎える7回以降は次の記事として公開します。
引退試合、ダゾーンで配信されています。
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