ボンジョヴィのThis House Is Not For Sale レビュー

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ボンジョヴィのThis House Is Not For Saleツアーでの来日公演がいよいよ来週行われます。

ボン・ジョヴィ 1983-2016

This House Is Not For Saleツアー、これまでのセットリストを見ると、昔の曲は「You Give Love a Bad Name」「Livin’ on a Prayer」など絶対やる曲もあれば、ステージレイアウトとか、気分によってなのか、「Bed of Roses」「These Days」「In These Arms」「Someday I’ll Be Saturday Night」などなど、長年のボンジョヴィファンだったら感動間違い無しの曲も演っています。

そして、アルバム「This House Is Not for Sale」からは、最近のセットリストでは3曲ぐらいが選曲されています。

でも、日本では「This House Is Not for Sale」発売後初めての公演なので、もうちょっと「This House Is Not for Sale」からの選曲が増える・・・かも。

なので「This House Is Not for Sale」を改めて聴き直しています。
せっかくなのでアルバムのレビュー、というか感想を書きます。

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This House Is Not for Sale レビュー

リッチー・サンボラ不在の影響は大きい・・・・
というのが、最初に聞いたときの印象です。
でも、伊藤政則なんかはレビューで「Crash」以来の傑作というものすごい高評価をしていたりするので、どう捉えるかで印象が大きく変わるアルバムなのかもしれません。

色んな人が言っていますが、リッチーのブルージーなギターとコーラスが無いので、どうしても今までのボンジョヴィとは違うことを意識せざるを得ません。
「Because We Can」は既にリッチーの存在感が薄くてジョンのソロアルバムみたいな作品でしたが、「This House Is Not for Sale」もジョンのソロ作品という印象が強いです。

リッチーの後にギタリストとして加入したPhil Xは、ツアーでのリッチーの代役としては良い仕事していましたが、曲作りに参加となるとリッチーとのプレースタイルの違いがどうしても気になってしまいます。

私みたいに昔のボンジョヴィが良かった!っていうファンはたくさんいると思うのですが、救いなのはジョンがものすごく前向きにこのアルバムの制作に取り組んだということだと思います。
「This House Is Not for Sale」制作前は、予期していなかったリッチーの脱退に、レコード会社とのトラブルなど、ものすごくネガティブな状況が続いていましたが、そこから抜け出そうというジョンの想いが込められたためか、ポジティブなメッセージが込められた作品になっていると思います。

そういう意味では、「Keep the faith」「These days」的な作風から原点回帰的な狙いがあった「Crash」に迫る傑作だというのもある意味納得です。

「This House Is Not for Sale」は、ジョン・ボンジョヴィという男の復活劇として聴くと、非常に味わい深い素晴らしいアルバムだと思います。

・・・でも、やっぱり色んな意味でジョン・ボンジョヴィのソロアルバム的ですよねぇ。

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