新型セレナの自動運転の試乗レビューと感想

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新型セレナを日産の本社ギャラリーで試乗しました。

新型セレナ G

自動運転(プロパイロット)を高速道路で試してきたので、その試乗レビューと感想です(^^)

日産の新型セレナの購入を検討している方は是非参考にしてみてください。

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セレナの自動運転(プロパイロット)とはどんな装備?

新型セレナ プロパイロット説明図

セレナの自動運転(プロパイロット)でできることは、主にこの2つです。

・前車の速度に合わせて車速をコントロール、および前車がいない場合は設定した車速をキープ
・道路の白線を認識してハンドルを自動操作

この動作を高速道路で行い、長距離運転でもラクチンというのが謳い文句の装備です。

一応、宣伝ではプロパイロットは『自動運転』とアピールされていますが、プロパイロットが使用できるのは高速道路のみにほぼ限定されることや、あくまでドライバーが運転姿勢や注意をやめてよいわけではないので、実際は「自動運転支援」と呼ぶのが正しいようです。

ちなみに、試乗した際のガイドの方に聞いたのですが、高速道路を走っているのか一般道を走っているか、カメラから収めた景色のパターンで判別しているようで、高速道路では無いと判断するとプロパイロットは起動しないようになっているそうです。

セレナの自動運転(プロパイロット)の使い方

試乗時に使ってみた感じだと、自動運転(プロパイロット)の起動、使い方はとても簡単です。
たった2つの操作で自動運転(プロパイロット)を起動させることができます。

1.ハンドルスイッチにある青字の「PILOT」ボタンを押す
2.ハンドルスイッチの「SET」ボタンを押す

新型セレナ プロパイロット操作

この操作だけで作動する条件さえ揃っていれば、新型セレナの自動運転(プロパイロット)はすぐに起動状態になります。

細かいことを言うと、「1」の操作をするとプロパイロットの待機状態になり、「2」の操作で実際に起動して自動運転開始ということだそうです。

「1」の操作をすると、デジタルのスピードメーターの横にある7インチのモニター近くに「プロパイロット」のアイコンが表示されます。
その後、「2」の操作をすると、アイコンの色が変わって、7インチのモニターでもプロパイロットを起動していることを表すためにディスプレー表示の色がグリーンに変わるようになっているので、目でもプロパイロットが起動したことが確認できます。

セレナの自動運転(プロパイロット)を試乗したレビューと感想

新型セレナの自動運転(プロパイロット)試乗で使った感想は、率直に言って「すごい!便利!」でした。

前の車を追いかけるのは、今までもアダプティブクルーズコントロールという装備で色々な車種に装備されているので、これはさほど目新しい装備ではありません。

そこからさらに自動で車線を守りながらハンドル操作もしてくれるところがどれだけ信頼できるかだったのですが、カーブでもきちんと自動でハンドル操作して車線を守りながらちゃんと前の車追いかけてくれました。

また、まっすぐな道路でも車線をはみ出さないように、きちんと微妙なハンドル操作も自動で行ってくれるので、直線でも白線をはみ出すことはありませんでした。

使い方は上記のようにボタンを2つ押すだけです。きちんと起動状態になれば、そのままハンドル操作と速度調整が入ったことが体感できます。

試乗前にネットや雑誌の試乗レポートもいくつか読んでいてその中に、

「プロパイロットでは車線の中央を走ろうとするハンドル修正が細かく介入しすぎて、クルマがふらつく要因にまでなっていた」

というレビュー、感想があったのですが、個人的にはそのようには感じませんでした。

確かに、直線であってもハンドル操作はちょこちょこ入るのですが、そんな急ハンドルでもないので、私が試乗した状況では「ふらつく」という表現はオーバーに感じました。

むしろ、きちんと車線をキープしてくれていると感じられて、安心感があったくらいです。
(このあたりの感じ方は個人差があるかもしれませんが)

自動運転(プロパイロット)を試乗で試せた距離はおよそ20kmほどの区間だったのですが、「高速道路を快適に巡航する」という目的だったら、非常に信頼度が高い装備だと感じました。

はっきり言って、新型セレナを買うなら自動運転(プロパイロット)を装備しない理由は無いと思うくらいです。

高速道路での微妙なハンドル操作や速度調節から解放されるので、ドライバーの負担は相当低減できるはずで、短い試乗距離でしたがとても運転は楽に感じました。

新型セレナの自動運転(プロパイロット)の不満、使えないところ

個人的にはあまり不満は無かったのですが、試乗で感じた不満などもあえて述べたいと思います。

運転姿勢をどうするか

先に書いたように、ドライバーは運転姿勢を崩したり注意を怠ったりできるわけではなく、実際にハンドルからしばらく手を放してしまうとプロパイロットによる運転支援は解除されてしまいます。
(ハンドルから手を離すのは試乗だったこともあり動作確認しませんでした)

新型セレナ 内装

そのため、ハンドルには常に手をかけていることになるのですが、その時ハンドルの上部を持ち続けるのはちょっと疲れそうです。

また、アクセルとブレーキ操作も不要になりますが、完全に自動運転(プロパイロット)任せにしないで緊急時に対応できるようにしないといけないので、その際に足をどこに置くかというところに悩みました。

運転姿勢をやめられないので、もしかすると思ったよりも長期距離運転時の疲れの低減のメリットは少ないのかもしれません。

ハンドルの下部を持ったり、ひじ掛けをうまく使う、楽な足の置き場所を見つける、ということができれば上記は解決できると思いますが、いざというときに備える必要もあるのがなかなか難しいところです。

自動運転(プロパイロット)は雨の日は使えない可能性がある

今回は天候と路面状況の良い状況だったのですが、雨などで白線の認識がカメラでうまくできない状況だと、自動運転(プロパイロット)はうまく動作してくれないそうです。

白線がカメラで認識できるかが動作のポイントのようで、白線が見づらくなる状況が苦手ということでした。

雨の日の運転こそストレスが溜まりやすい状況なので、ぜひ自動運転(プロパイロット)を使いたいところですが、そうはいかないこともありありそうです。

急カーブでのハンドル制御

カーブでのハンドル制御にはある程度限界があります。制限速度内であれば急カーブでもある程度ハンドル制御は大丈夫だそうですが、制限速度を超えた状態での急カーブはハンドル制御だけでは曲がり切れなくなり、自分の操作でさらにハンドルを切らなければいけないこともあります。

プロパイロット動作中はカーブでのGを計測して、どこまで自動でハンドル制御をできるか判断しているそうです。なので自動ハンドル制御の結果横転してしまうほどハンドルを切ることは無いはずですが、カーブでは自分の操作も必要かもしれないと構えておく必要があるかと思います。

でも東名高速など、緩やかに曲がるような状況であれば、ほぼ問題なくハンドル操作は自動操作に任せて大丈夫だと感じました。

ちなみに試乗で同乗してくれたガイドさんによると、自動運転(プロパイロット)動作中でも、必要な場面でドライバーのハンドル操作を素直に受け入れてくれるそうになっているそうで、他のメーカーではこのようなハンドルの自動操作のシステム動作中にドライバーのハンドル操作が入ると、それに抵抗するような挙動をするシステムになっている場合もあるとか。

つまりいざというときに、ハンドルの自動操作が強すぎて危険を回避できないことが無いということです。

試乗での自動運転(プロパイロット)動作中、あえて自分でのハンドル操作をしてみたのですが、こちらのハンドル操作に反発するような感覚は一切無かったので、自動運転しながらもちゃんとドライバーの意思を受け入れてくれる安心感が感じられました。

ドライバーの操作も受け入れつつ、自動運転状態をキープできるのが、「プロパイロット」のすごいところだとガイドの方は説明していましたが、車が暴走したらどうしようという不安は無いと思ってよさそうです。

新型セレナの自動運転(プロパイロット)試乗の感想とレビューまとめ

今回、新型セレナの試乗で自動運転(プロパイロット)を使ったのは、横浜の首都高速湾岸線の本牧~磯子間の往復で、この区間は片側3車線で急カーブなども無く路面状況もすごく良い区間で、また天候にも恵まれたので、自動運転(プロパイロット)を使うにはかなり良いコンディションだったと思います。

新型セレナ 試乗車

試乗した結果、個人的に「プロパイロット」は『買い』の装備だと感じたのですが、日産の本社ギャラリーが用意した試乗区間でもあるので、自動運転(プロパイロット)がきれいに動作できる条件が揃った試乗コースだったと考えることもできます。

それでも「プロパイロット」は単なる話題性だけの装備ではなく、ちゃんと実用性も備えた実力があることがよくわかりました。

不満な点として挙げた、雨の日に動作しないことがある、カーブである程度のGが発生する以上には自動ハンドル操作をしないこと、というのも「プロパイロット」が原因での事故を起こさないためにあえて制限をかけたものだと考えることができます。

現状、装備できる技術の限界をきちんとわきまえて安全を優先して、新型セレナに搭載したという意図が見えて好感が持てます。

プロパイロットの価格は?

プロパイロット、本当に欲しい装備ですが、価格についてはまだ高額という印象です。

プロパイロットを装備するためには、新型セレナのベースグレードに「+24万3000円」の「セーフティパックB」という、プロパイロットを含めた安全装備パッケージのオプションを追加しないといけません。

プロパイロット単独でのオプション設定はいまのところありません。

今なら期間限定で、お得にプロパイロットが装備できる特別仕様車として、「ハイウェイスター」グレードに「プロパイロットエディション」というグレードが設定があります。

この特別仕様車は「ハイウェイスター」に「+23万7600円」で「セーフティパックB」の装備に加えて両側パワースライドドアも付いてくるので、そのままオプション追加をしていくよりもかなりお得な価格設定になっています。

現状、新型セレナを買うなら「プロパイロットエディション」が一番お買い得だと思いますが、それでもプロパイロットを付けるには標準仕様に「+20万円」以上かかってしまいます。

プロパイロット付きで新型セレナを安く買う方法

これはディーラー勤務の友人から聞いた話ですが、車を安く買いたいならば下取り車をディーラーに売ってはいけないそうです。

というのは、中古車買取店ならば場合によっては30万、40万以上ディーラーよりも高い査定額で、今乗っている車を買取してくれることがあるからだそうです。

ディーラーの友人の場合、自分の車は勤務先のディーラーで買った車なので、乗り換えの時も勤務先のディーラーに売らないといけないルールで使えないそうですが、親や親戚には必ず買取店で今までの車を売るように勧めているそうです。

誰でも簡単に買取店に高く車を売るにはこのようなサイトを使うと良いと勧められました。

かんたん車査定ガイド

実際に私の親が車を買い替えする際に、このサイトを使ってもらったのですが、確かにディーラーよりもかなり高く車が売れました。

車関連の仕事をしている知人はみな口を揃えて「ディーラーの査定は安い、足元を見ている」と言っているので、本当にそうなんだと思います。

プロパイロット追加装備でかかる「+20万円」の費用分は、買取店とディーラーとの査定額の差額で充当できるのではないでしょうか。