ボヘミアンラプソディーを映画館で観てきました。
絶対に映画館で観るべき!という内容のすごい映画でした。
しかも、全くの偶然なのですが、観に行ったのがフレディマーキュリーの命日の11月24日でした。
少ししたら、ブルーレイやDVD、動画配信やテレビ放送があるかもしれませんが、ちょっとでもQueenとフレディマーキュリーの音楽に興味がある人は映画館で観ないと本当に後悔する、というかもったいないです。
音楽プロデューサーはクイーンのブライアンメイとロジャーテイラー本人が行っているなど、クイーン公式の伝記映画と言っていい作品です。
映画ボヘミアンラプソディーの感想をこの先に書いているので、ここから先はネタバレが嫌な人は鑑賞後に読み進めていただければと思います。
特に映画のポスターにも書いてある「魂に響くラスト21分」の部分が何なのかを予備知識無しで観たい方は、まずは映画館へどうぞ。
目次
映画ボヘミアンラプソディーの感想
ここからはネタバレ含むので、それでも良い方によんでいただければと思います。
ラミマレックがフレディマーキュリーを完コピ
フレディマーキュリー役をラミマレックが演じています。
ボヘミアンラプソディは、クイーンというよりもフレディマーキュリーの伝記映画なので、フレディ役は超重要です。
顔が似ているような似ていないような・・・・というのはどうしても気になってしまうかもしれませんが、ライブパフォーマンスでの動きはフレディを完コピしていて、特に最後のライブエイドでのライブシーンでのパフォーマンスは、口パク(失礼)とは思えないクオリティでした。
歌部分については、一部がラミマレック本人の声だそうですが、フレディマーキュリー本人のライブでの音源の使用と、クイーンの公式コピーバンドのボーカルのマークマーテルの歌を使用しているそうです。
でも、口パクには全く思えないので、違和感なく観ることができました。
ブライアンメイ他のクイーンメンバーもそっくり
ロジャーテイラー役のベンハーディ、ブライアンメイ役のグウィリムリー、ジョンディーコン役のジョゼフマゼロという、他のクイーンメンバーもそっくりでした。
特にグウィリムリー演じるブライアンメイの、ライブパフォーマンス時のギターを弾く動きは似てますよね。
バンドの演奏もクイーンのライブ音源からのはずですが、演奏に合わせたアクションも完璧でした。
脚本はイマイチという評価が多い
演者とクイーンの音楽とそもそものストーリーの素晴らしさに救われていますが、脚本としてはイマイチじゃなんて評価が多いです。
クイーンとフレディマーキュリーの歴史を2時間ちょっとの映画にまとめる弊害と、盛り込みたいエピソードが有りすぎたことで、けっこう強引にストーリーが進んでいきます(笑)
だからといって3時間ぐらいに上映時間を延ばしたら、それはそれで間延びしそうなのでしょうがないかな。。。。
メアリーとフレディの関係性の描き方とか、映画内だけではちょっと曖昧でわからないところも多々あります。
フレディマーキュリーについて何も知らないと、ストーリーについていけない感じです。
でも、ストーリーはなんとなくの理解できるレベルの描き方でも、ラストシーンでの感動にきちんとつなげているので、私は良いストーリー構成だったと思います。
クイーンの名曲製作時のエピソードが面白い
映画内で「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「アナザ・ワン・バイト・ダスト」製作時のエピソードが登場します。
特に「ボヘミアン・ラプソディ」製については、オペラ部分の発案とレコーディング風景のシーン、さらにはレコーディング後のEMIの重役レイ・フォスターへの曲のプレゼンテーションなど時間を割いて描かれています。
フレディの発案でオペラパートを取り入れた、というのは本当なのか気になりますが、オペラパートで重ね録りし過ぎてテープが薄くなってしまうなどは本当のエピソードですよね。
ロジャー・テイラーがコーラスの際は最高音部を担当していたのも本当のエピソードですが、「ガリレオって誰だよ!」って言ったシーンは本当かわかりませんが「ボヘミアン・ラプソディ」を聞いた誰もが心の中で思っていたことを代弁してくれたと思いました。
フレディのHIV感染とラストシーンへの展開
ラストのライブエイドの参加に向かっていくシーンから感動しっぱなしでした。
まず、ライブエイドのリハーサルをする途中でフレディがメンバーにだけHIV感染を伝えるシーン。
死期を悟ったフレディの音楽への想いが込められたスピーチには心を打たれました。
映画ではライブエイド参加前、クイーンは数年間解散状態だったと描かれているので、病気でメンバーが再結束するというありがちな話になってしまうのですが、フレディがHIVに感染してその後死んでしまうことはわかっているし、フレディの音楽への情熱もみんな理解しているので、すごくリアリティがあるシーンでした。
このシーンがあるから最後のライブエイドのライブシーンはあれだけ感動的になったんだと思います。
ライブエイドでのパフォーマンスの再現
1985年のアフリカの難民救済のために行われたライブエイドでの、実際のクイーンのパフォーマンスを演者が完全再現。
そして、このパフォーマンス直前のシーンが映画の冒頭のシーンだったことに気づきます。
映画では死期を悟ったフレディが最後の力を振り絞って行ったパフォーマンスとして描かれていて、特に最初の「ボヘミアン・ラプソディ」が感動的です。
それまで今までの様な声が出ないというシーンがあったので、少し不安定なフレディの歌声もあって完全にやられました。
2番の歌詞、
Too late, my time has come
とか、
2番のサビで
I don’t wanna die
と歌い上げるシーンでは、歌詞とフレディの状況がシンクロし過ぎていて辛くなります。
ピアノセクションはラミ・マレックの表情もアップになるのですが、この時の演技、というかパフォーマンスはフレディの魂が乗り移ったと言っていいくらい、表情、動きが神がかり的でした。
このライブシーンは映画館じゃないと、フレディの歌声の生々しさと迫力を感じられないと思います。
フレディ・マーキュリーのライブパフォーマンス、ラミ・マレックが演じるので本物じゃないですが、本当に素晴らしいの一言です。
映画ボヘミアンラプソディー本当のネタバレ
映画ボヘミアン・ラプソディを見る前で、知っている人もいるだろうけど知らない人は知らない方がいいだろうな、と思うネタバレについても最後に触れておきます。
映画観ていない人で、クイーンの歴史にそこまで詳しくない人は知らない方がいいと思うので、こちらのアマゾンのサウンドトラックページへのリンクで退避することをオススメします。
BOHEMIAN RHAPSODY ボヘミアン・ラプソディ サウンドトラック
映画ボヘミアンラプソディーは一部がフィクション
死期を悟ったフレディの魂のステージ、という最後のライブエイドでのパフォーマンスがこの映画の見所なのですが、映画を観終わった後に改めてフレディ・マーキュリーとクイーンの歴史を調べてみました。
クイーン、フレディ・マーキュリーの昔からのファンはわかっていることだと思いますが、映画ではライブエイドを終着点とするために、完全なノンフィクションではなく、事実を少し変えてストーリーを構成しています。
フィクションになっているのは、例えば・・・
・ライブエイド前のバンドの状態
・フレディがHIVに感染したことを知ったタイミング
です。
ライブエイド前、バンドの仲は険悪でライブエイドでのパフォーマンスをきっかけに持ち直したのは事実のようですが、1984年にアルバムもリリースして、その後もツアーをしていたので、クイーンとして数年ぶりの演奏というのは事実と違います。
そしてフレディがHIV感染を知るタイミングは1987年頃と言われているので、1985年に行われたライブエイドのタイミングではフレディはHIV感染をまだ知らない、というかまだ感染もしていない可能性もあります。
ただ、HIV感染をフレディ・マーキュリーが知った本当の時期は公表されているわけではないので、映画のタイミングが事実という可能性もありますが。。。
映画でのライブエイドのパフォーマンスに特別な意味を持たせるための設定、になると思いますが、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが制作に関わっているので、フレディ・マーキュリーの人生を描くという意味でOKしているのでしょう。
完全ノンフィクションでないからといって、映画の素晴らしさは全く変わらないし、フレディ・マーキュリーの音楽への情熱お描き方なども嘘偽りが無いものだと思います。
というわけで、映画ボヘミアンラプソディーの感想とネタバレを乱筆ながら書かせていただきました。
今回観た映画館がIMAXではなかったので、公開期間中に再度IMAXで観直したいと思います。