逗子駅近く、横須賀線の「山の根踏切」で踏切事故があったというニュースが少し前に話題になりました。
逗子の山の根踏切は35メートルほどの長さで、逗子周辺に住んでいる人なら、たぶん誰でも知っている踏切だと思います。
ニュースを見た方のコメントでは、
・35メートルもの長い踏切は危険
・遮断器も警報機も無いなんてとんでもない
など、ものすごく危険な踏切として言われています。
ただ、地元民としては、死亡事故があったことはすごく悲しいことなのですが、そこまで危険な場所なのか?とも正直思うところです。
世間の印象とはギャップがあるような気がします。
山の根踏切の危険度を確認してきたので、この記事にまとめたいと思います。
逗子の山の根踏切の地図
逗子の山の根踏切の場所を地図で見てみます。
逗子駅から東逗子駅方向に約400mほどの場所にあります。
逗子駅のすぐ近くの踏切上の歩道橋から、山の根踏切方面を眺めるとこんな感じです。
逗子駅は横須賀線1本しか乗り入れはしていないのですが、
(湘南新宿ラインは横須賀線扱いで考えると)
横須賀線の車両切り離しと増結を行うための、車両基地が東逗子方面にあるため、徐々に線路の数が増えていくのがわかると思います。
さて、逗子駅から徒歩で5分ちょっとで山の根踏切の北側に到着しました。
踏切の入口は注意を促す警告がたくさん・・・
遮断器はありませんが、ちょっと渡るのに勇気が必要、というところでしょうか。
入口には、逗子駅近くの踏切を渡ることを勧める看板があります。
横須賀線が通るとこんな感じです。
山の根踏切を渡ってみた
山の根踏切を渡り始めはこんな感じ。
渡り始めるといきなりすぐに線路がありますが、実はこの一番手前の線路はほぼ電車が走ることはありません。
一番手前の線路は、金沢区の株式会社総合車両製作所へつながっていて、新型車両や修理した電車を走らせるためのもので、基本的には電車は来ないものと考えて大丈夫です。
この踏切を渡る人に取って危険なのは、その先の色がついている2本の線路です。
渡る直前に警告があって、さらに色付きになっている線路が、横須賀線が通る本線です。
この2本の線路だけ、営業運転中の横須賀線が通ります。
ちなみに、その危険な場所からは左右ともかなり見通しは良いです。
東逗子駅方面、
そして逗子駅方面。
この2本を渡った後は、渡りきるまでに3本線路がありますが、3本とも横須賀線への増結車両などが通る線路なので、徐行している車両が通る線路なので、そこまでの危険は無い線路になります。
渡りきって、山の根踏切の南側から見るとこんな感じです。
オレンジのポールが2本立っている場所までが、横須賀線の車両基地からの線路で、オレンジのポールの先が2本ある横須賀線の本線です。
山の根踏切の南側の入口も北側同様に、渡る方への警告の表示がされています。
山の根踏切の危険度
山の根踏切は、長い上に線路が合計7本も走っています。
ただ7本の内、本当に危ない線路は真ん中の横須賀線の本線で使用されている2本の線路だけです。
さらに線路が直線で続いている場所なので、左右ともかなり見通しは良いです。
とはいえ、朝の7時台に関しては上り電車が8本、下りが6本も通る場所なので、ラッシュ時に渡るのは結構怖いかもしれません。
また、私(30代男性)の感覚では、これだけ見通しも良くて、実際に気をつけるのが2本の線路だけであれば、そこまでの危険は感じませんが、高齢者や子どもが渡るとなると変わると思います。
もしも家族が日常的にこの踏切を使っていたら、やはり心配です。
それに若い人であっても、例えば考え事をしてたり、歩きスマホだったりすれば危険度は増すと思います。
結論としては、踏切が長いことが理由ではないけど、遮断器と警報機が無い踏切というのは、危ないと言わざるを得ないです。
簡単に設置できる遮断器や警報機がいずれは設置されるようになるのでは無いかと思いました。